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旭丘ボート部 現役生による日記
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03.07.22:25

先生が伝えてくれたこと

先生の訃報を知らされて3日目を迎えた今日、ようやく現実を受け入れる準備が整い始めました。あまりに偉大で、いつも生徒と密な時間を過ごしていた先生。気丈でパワフルな先生だからこそ、絶対に癌にも打ち勝つことができる。病床の先生からもこのような力強い言葉を頂いていたこともあり、そう信じてやみませんでした。昨年末に病に臥しながらも年明けの2月からは回復基調にあっただけに、この現実への理解には時間を要しました。
 何度も全日本女王に登りつめた先生、最前線で旭丘ボート部の指導に当たっていた先生、学校で教鞭をとっていた先生、何度も喝を入れてくれた先生、体育で一緒にバドミントンをして楽しんだ先生、生徒のそばで悔し涙や嬉し涙も流した先生。追慕に明け暮れれば、思い出は止めどなく溢れ出します。改めて私たちは非常に偉大な恩師を失ってしまいました。
 しかしここで立ち止まっていてはいけません。先生の死に気持の整理がつき始めた今、先生が私たちに伝えたかったこと、そして今後の旭丘ボート部をどのようにしていきたかったのかを先生との記憶を辿りながら三点考察していこうと思います。

 「やるからにはとことんやりなさい」

 やはり青山先生は、指導に関しては厳しい方でした。安全への意識が甘い者、艇を大事にしない者など必要最低限のことが不十分な生徒にはもちろんのこと、練習中に妥協を見せる生徒にも容赦なく喝を入れる方でした。
 印象的だった一つの例を挙げます。大事なインターハイ予選を直前に控えたある日、クォドの僕らに課されたメニューは1000mのトライアルでした。来るインターハイ予選を占う大事なトライアルだけに、ピリピリしたムードの中、迎えた一本目のトライアルは綺麗に漕ごうという意識が先行して小さくまとまった弱い漕ぎ。タイムも最悪、仕方なしに二本目に向かおうとしていた厭戦ムードの中、「何をやっているんだ。そんな小さくか弱い漕ぎはいらない。これでは猿投に勝てない。ペナルティで10本パドルを何本も漕いできなさい!」嫌なムードを断ち切る力強い言葉でした。そこからは心機一転し、一人ずつ一本目の反省点を言い合い、二本目のトライルでは自信に繋がる漕ぎを体現できました。このように先生の熱のこもった指導に、何度も救われました。

 「自律できる選手になりなさい」

 青山先生は練習時には熱弁を振るう一面を見せながらも、旭丘高校の校風を汲み、基本的には生徒の自主性に任せる方でした。そのために自分で考えて行動することが要求されました。そのような先生の方針を象徴するような言葉がありました。
「ボートは団体競技でありながら、個人の自律性が問われる究極の個人技だ」
過酷なトレーニングを自分で計画的にこなすことが要求されるボート競技だからこそ、このように生徒から自律性を育てようと指導してくださったのです。

「悩みがあるなら口に出しなさい」

 
 青山先生はストレートに感情をさらすのを説いた方でした。普段からはっきりとものを言う方で、そんな先生だからこそこちらから心の内を打ち明けて相談をすることができました。また、このようなことは、言うまでもなく、ボート競技上でも非常に重要なことでした。クルーボートを組む上では、自分から思ったことを素直に発信し、活発な論議を起こすことが必要だからです。先生は、生徒にこのようなことを期待して私たちにこのように態度で示して下さったのでしょう。

 2年弱の間、青山先生には感謝しきれないほどお世話になりました。先生が伝えてくれたことを大事に守っていき、また明日から練習に励もうと思います。


 先生、見ていてください!



2年生のだれか

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先生のご冥福、お祈り申し上げます。

  • 2014年03月09日日
  • 東海龍舟
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